- それでも僕は仕事に向かう!
-
7・えっまさか自分が?(それでも僕は仕事に向かう!)
ICUでの経過観察が始まったのだが、相変わらず仕事が気になっていた。
そんな中、医師が回診に来て、右見てハイ左見て、左手を挙げてこれ分かる?何指か分かる?と手足と一通り行っていく、しかし私にはどうだこうだと何も言わない!
動かない左手足、鼻の痛み、仕事はどうなってしまうのだろう!と不安だらけである。そんな中ではっきりした事はそう、いわゆる「左片麻痺」と「言語障害」の後遺症が残ってしまったのだ!正直言ってえっまさか自分が?と思っていたのだった。
医師からはまだ詳細には説明はなかったが。家内には説明されていたようだ。
この晩から更に厄介な事になって来た。嚥下の反応も落ちてしまい自分の唾で誤嚥性の肺炎を起こし40℃近い高熱が出始めいよいよ意識も若干朦朧となってきていた。そのような時でも喉が渇き、炭酸を飲ませてと伝えたいのだが、当然言葉が出ない。唯一その思いを理解してくれたのは次女であった。がしかし、当然飲める訳がなかった!自分の唾で誤嚥性肺炎をおこすぐらいなのだから。