ブログBlog

それでも僕は仕事に向かう!

6・獣の遠吠えのようないびきのような(それでも僕は仕事に向かう!)

ICUでの初めての晩の事である。

息がしにくいというか、できない!舌も麻痺してしまったために舌が落ちてしまい、結果気道を塞ぎ呼吸が何度も止まりそうになる、獣の遠吠えのようなイビキのような寝息をたてて、気道の少しの隙間でやっとの思いで呼吸をし、いつ完全に気道が完全に塞がってしまうかもしれない恐怖と、隣のベットの人にうるさくて殺されるんじゃないかとのちょっと違った恐怖を一晩中抱えながら過ごした。もっとも隣の人もICUにいる患者さんなのだから、ありえないのだが、それくらい凄い音が一晩中ICUに響いていた。

事実看護婦さんが何度も何度も確認に来ていた記憶がある。なにせ麻痺のせいでナースコールも押せないのだから。

ようやく夜が明け、鼻から気道確保をするために硬い器具がはめられ、これが鼻が裂けるように痛く苦しいものであったが、これを外せば呼吸がしずらくなり、まさに地獄へのスパイラルに突入していくようだった。

いつになったら仕事が出来るのか、道のりは遠のいていく。

写真は鼻からの気道確保をするエアーウェイというらしい⁉︎安全ピンは鼻の中にうっかり管が全部入らないようにするために写真右端に留めてあった。

▲ PAGE TOP